桜塚やっくんさん事故死から11年、車に同乗していたメンバーが希少疾患で闘病「健康になりたい」
お笑いタレント・桜塚やっくんさん(享年37)は2013年10月5日、自動車事故で亡くなった。桜塚さんが率いたロックバンド・美女♂men Zのメンバーだった伊織殿は現在、TaiGaの名で女装研究家、ソロアーティストとして活動している。
ENCOUNTは今年2月10日、同事故の現場にいたTaiGaのインタビュー記事を配信。桜塚さんへの思いを抱きながら、苦悩してきたことなどを告白し、記事は大反響となった。あれから半年。TaiGaには、大きな変化が起きていた。
前回の取材前、TaiGaは芸能界引退を考えていた。桜塚さんが亡き後も守ってきたバンドが16年に解散。ソロアーティストに転身するも、19年に「甲状腺がん」と診断された。
そして、心身とも疲れ果てていたからだった。だが、桜塚さんと一緒に活動していた頃、メンバーの女装が話題だったことを思い返し、「女装男子YouTuber」として再起。ENCOUNTでのインタビュー記事をきっかけにチャンネル登録者、SNSのフォロワーが増え、テレビ出演も果たした。
そして、YouTubeチャンネルからの配信もしていた。しかし、ある日、彼はYouTubeから姿を消してしまった。一体、何があったのか。連絡を取ると、本人が「入院をしていました」と明かした。
「唐突に激しい腹痛に見舞われたんです。最初は筋肉痛かなと思っていたんですが、痛み方がおかしいなと思い、翌日に病院で検査を受けたところ、『尿膜管遺残』と診断されました」
「尿膜管遺残」の管に感染が起きて炎症
尿膜管は、胎児の時にへその緒と膀胱(ぼうこう)をつないでいる管。出生後に退化し、自然になくなるのが一般的だが、完全には退化せずに残る人もいる。小児で1.0~1.6%、成人で0.063~2.0%に見られる状態で、それは「尿膜管遺残」と表現されている。TaiGaもその1人だ
った。そして、残った管に感染が起きて炎症したことで、想像を絶する痛みを感じたという。
「薬を処方されてもどんどん症状は悪化しました。遂にはヘソからは四六時中、膿が出る状態になりました。あまりの衝撃と激痛に予定していた仕事や撮影などのスケジュールを全て白紙にせざるを得ませんでした。歩行が困難になったところで緊急切開することとなり、ヘソを切
開した後、医師から硬い棒状のガーゼを詰め込まれました。そして、何度か通院してた頃、病院が休みに入ったため、自身でそれを引き抜いて患部を消毒し、ガーゼを貼らないといけなくなりました。その時は痛みで失神しかけました」
その後も痛みが完全に和らぐとはなく、現在も全快ではないという。
「当初は痛みがひどすぎて何もできなかったです。1日中、いすに座っているか何かに没頭してないと、痛みが襲ってきます。空腹なのかさえもわからなくなり、結構、やせちゃいました。手術してから数日は所々記憶がないのですが、看護師さんから『泣いていた』『暴れたり、叫
んでいた』と教えられました。今はただただ健康になりたいです」
弱音を吐きつつも、TaiGaは「復活」への意欲は失っていなかった。YouTubeチャンネルは残っており、前も向いていた。
「あまり休んでしまうと動画の再生数が下がったり、稼ぎも減ってしまいますからね。アパレルブランドからモデルのオファーも来ています
し、少しずつ元気にはなってきてるので、また毎日、YouTubeのライブ配信をしていきたいです」
女装メイクは近く再開。痛みと闘いながら、視聴者のため、自分のために完全復活を期している。
引用元: ・【芸能】桜塚やっくんさん事故死から11年 車に同乗していたメンバーが希少疾患で闘病「健康になりたい」 [冬月記者★]
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